【理系大学院生】論文を英語で書くなら論文を読むことから勉強しよう

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こんにちは、fuyutsuki(@Fuyutsuki)です。

私はもともと化学系の大学院生でした。

当時所属していた研究室では、研究結果を論文にしようと思った際には、学生が英語で論文を記述するということになっていました。

Fuyutsuki

これがめちゃくちゃしんどいんですよね‥

急に英語を書けと言われてもなかなか書けるようにはならず、色々と試行錯誤してきました。

今回の記事では理系大学院生などで英語で論文を書く必要のある人が遠回りをしなくて良いよう私の経験談を基に解説していきます。

目次

論文を書くならまずは論文を読むべき

いきなり結論ですが、論文を書けるようになりたければまずは論文を読むべきです。

普段、英語の論文をGoogle翻訳などに突っ込んで翻訳した日本語を読んでいませんか?

あるいは、流し読みして論文の書かれている内容を雰囲気で読んでいませんか?

私も当時はいかにラクして論文を読むかばかり考えていました。

ここでいう論文を読むべきというのは、英語の構文なども理解しつつ熟読せよということです。

やりがちな遠回りの勉強法

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論文を”書く”ということに着目すると、ライティング力を鍛えようという思考に入りがちです。

しかし、ライティング力を鍛えようという思考だけでは論文を書けるようにはなりません。

それはなぜか。日本語で論文を書くことを考えれば分かるかと思います。

日本語の読み書きができる人でも、その業界用語や論文特有の言い回しを知らなければ日本語の論文ですら書くことができません。

つまり、英語の論文を書くためには、その業界の専門用語や論文特有のよく使われる表現や言い回しを知っておかなければ論文を書けるようにはならないということです。

論文を熟読することで分かってくること

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その分野で頻繁使われる表現が分かる

どの分野でもそうですが、頻繁に使用される表現というものはあります。

言い回しもですし、使用する単語もです。

「Aという装置を使用しました」と英文にするときを例に見ていきましょう。

このとき、~~ by A. とは言いません。~~ using A. と言います。
これは研究室時代にネイティブの方から指摘されたことですが、装置名やソフト名に対しては”by”は使わず、”using”や”with”を使うのが正しいということです。

論文を読んでいてなぜ”by”が使用されていないのだろうと疑問に思い質問したことですが、こういったことも論文を熟読していると分かってくるようになります。

論文ではあまり使用されない表現が分かる

先程は論文で使用される表現が分かってくるという話でしたが、逆に論文ではあまり使用されない表現というものも論文を読むことで分かってきます。

例えば、「~のために」という日本語を英訳するときです。
こういった際、しばしばso that構文は使われず、in order to~が用いられます。

論文はフォーマルなものですから、フォーマル向きの表現もある一方で、フォーマルな文書にはあまり好まれない表現もあるということです。

論文を書く際に注意すべきこと

少なくとも、どの分野の論文を書くことになっても注意するべきことが以下の2点です。

表現の強さに注意せよ

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論文を書いていると、同じ意味の単語が複数あってどの単語を使うか悩む時があるかと思います。

こういった場合に注意すべきことはどの単語を使うかで、表現の”強さ”が変わらないか、つまり伝わるニュアンスが変わらないかということです。

例えば、”identification”と”confirmation”が挙げられます。”identification”は”特定する”という強い言葉です。
特定できました!と記述するとなかなかの強い言葉になります。意図してそういった強い単語を採用する分には良いですが大抵の場合には、”confirmation”といったより柔らかい表現が好まれます。

このように読み手への伝わり方がどの単語を選ぶかで変わってしまわないかには注意しましょう。

“事実”と”解釈”を分けて記述すること

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英語を書いていると、事実を書いているのか解釈を書いているのかよくわからなくなることがあります。

これは日本語でも言えることです。仕事ができるビジネスマンは必ず”事実”と”解釈”を分けて上司に報告します。

英語でも同じです。ある現象が起きた、その現象に対してこのように考察できた。ということをきちんと切り分けて記述するべきです。

具体例を見ていきましょう。

「Aという現象が起きた。Aの現象に対してBのように考察できた」という英文を記述するとします。

このような時には、A was occured ~~, which suggets that B ~~.
あるいは、A was occured ~~. This suggests that B ~~.
と記述できます。

※ suggestedと過去形にするときは、昔ではそのように示唆していたが、今では別の考え方をされていますといった時です。そのため、現在形のsuggestsの方が使用頻度は高いかと思います。

このように書くことで”事実”と”解釈”を切り分けることができ、より論文らしい英語となります。

まとめ

今回の記事では、論文を書けるようになるためにはまず、論文を読むところから始めるべきということから解説してきました。

理系大学院生の方であれば同じように、論文を書く機会というのは出てくるかと思います。

私は論文を書けるようになるために試行錯誤してきましたが、やはり論文を書けるようになるにはまず論文を熟読して、その分野で頻出する表現を覚えることから始めるべきだなと痛感しました。

また、学生であれば英語勉強や就活などのためにTOEICを勉強する方も多くいるかと思います。

そのような方向けに私の経験談からおすすめできるTOEI勉強法についてこちらの記事で紹介していますので併せてご確認ください。

私の経験が参考になれば幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

ではまた、次の記事で!

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この記事を書いた人

社会人になって英語力の低さに危機感を覚え、ビジネス英語学習に励む社会人です。

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